5月7日以降のお弁当価格について

日頃よりご愛顧いただき誠にありがとうございます。お弁当で楽しませることぶき屋-責任者の清水と申します。

お弁当づくりの姿勢を改め始めて早やもう2ヵ月を迎えようとしておりますが、満足のほどはいかがでしょうか。

「前(前の味付け)のほうが良かった」という声も一部お聞きした一方で、

「改善されてから毎日お弁当の蓋を開けるのが楽しみになった」

「味付けが安定するようになって食べやすくなった」

という声をちらほらいただくようになりました。

なかにはお手紙でお伝えしてくださる方もおられ、スタッフのみんなに見せびらかしております。

毎日回収した弁当を見るのが楽しみなわたくしとしましても、弁当の中身がほとんど残っていない現状から、「以前よりも満足していただけているのでは」と、一人心躍らせている自分がいます。

実際、お弁当の改善を始めてから、食べ残しの量は著しく減りました。

生ごみ問題が社会問題となっている現在においては、近江商人で言うところの「世間良し」という見方も出来るでしょうか。

ただし、当店自身まだまだ満足しているわけではなく、今後も改善に改善を重ねてさらに満足いただける弁当づくりを目指していきます。

弁当屋としての根幹となる献立再編成にはじまり、

  • 仕入れ(量<質)
  • 盛り付け(もっときれいに)
  • 配送&回収

食材に対する火の入れ具合・カットした食材の大きさのバラツキ・微細な味付けなどなど。

それらの点については、このお知らせを書いている今現在も改善を図っている最中でございます。

今後当店の弁当をご利用していただく中で、何かお気づきの点などございましたらお気軽にお伝えいただけたら幸いです。

小さな弁当屋なので出来ることは限られますが。良い点・悪い点含め、そのようなお声をいただくことでさらに満足していただける弁当づくりに活かすことができます。

さて、本題に入りますが。今回はお弁当の価格についてお知らせがあります。

来たる5月7日(火)のご注文分より、当店のお弁当「レギュラー」「ミニ」「おかず」各弁当について価格の改定を行います。

自分の子供に自信をもって食べさせられるか?

今回の価格改定を行う理由として、やはり一つの理由としては、食材価格の値上がりをはじめ、その他燃料などの値上がりに対応するためですが。

これは、わたくしたちことぶき屋単体ではどうにもできないことなので、最終的には販売価格に反映せざるを得ません。経済情勢によっては、今回の改定だけでは追い付かない場合も十分に考えられます。

そして、価格改定を行ううえでのなにより一番大きな理由は、今よりさらに満足できるお弁当を提供したいからです。

ことぶき屋の調理責任者となって早や2ヵ月を迎えようとしていますが。その間、食材業者さんと話す中で

「それめちゃくちゃ使いたい。けどその値段じゃ合わない(採算が取れない)」

という場面が何度もありました。

・・・19年前にことぶき屋を創業した当時の弁当価格。このころはまだ消費税がない時代、ミニサイズで330円でした。

当時のお弁当を再現

今現在は同じミニサイズが380円(※一部得意先によっては異なります)。ただし、消費税分を考慮すると、実質的な販売価格はほとんど変わっていないということになります。

ということは、食材・燃料等の値がりした現在では、仮に弁当づくりにおける食材費にかけられる額が同じだとすると。

言い方は悪いですが、19年前よりも質を落とした食材を使っている(見た目の気遣い含むクオリティの低下)ということになります。

ちょうど3か月ほど前(前責任者)のことぶき屋はそのような状態に陥っていました。

3か月ほど前のお弁当

現ことぶき屋の責任者として自分自身に毎日問うていることは、

自分のこどもに自信をもって食べさせられるお弁当か?

たしかに、いまことぶき屋の弁当を提供するうえで意識しているのは働く女性です。

わたくしの家庭も共働き(奥さんは看護師です)であり、働く女性の大変さ(もちろん女性に限ることではありませんが)というのを身近で感じているわけで。

同じように、日々働いている女性の方に、うちの弁当をもってして少しでも楽しんでいただく。少しでもお昼どきの楽しいひとときを過ごしていただく。

そんなことを考えて日々弁当づくりに励んでいます。

実を言うと、おにぎり屋を営んでいたときにも同じような気持ちで弁当づくりに挑戦していた時もあります。

愛する妻へ「愛妻(あいさい)弁当」※おにぎり屋時代に提供

おにぎり屋をやめてからは別の仕事をしていましたが。運命なのかどうなのか分かりませんが、結局またこうやって弁当づくりの仕事に舞い戻ってきたわけです。

ただし、いくら働く女性を意識すると言っても。そこには譲れない一つの基準があります。それは、

「見て!おれの父ちゃんが作った弁当なんやで!」

「父ちゃん、今日も美味かった!」

「うちの父ちゃんは弁当屋をやっています!(誇らしげ)」

要は、

自分の子供に自信を持って食べさせられるか?

最低限そのような基準があります。それを実現していくため(事業として続けていくため)には、やはり弁当価格を適正な水準にすることが必須なのです。今回の価格改定、どうかご容赦ください。

価格で安さを提供できない分、それ以外の部分で満足していただける弁当づくりに挑戦していきます。

※弁当価格改定の詳細(金額)については、お渡しする配布物「5月7日(火)以降の弁当価格について」をご覧ください。

ちなみに、今回の価格改定により、今までお得意様ごとに乱雑に変えていた弁当価格を一律にいたしました。

もちろん、上得意様には別の形(金額の安さではなく)で還元させていただきたいと考えておりますのであしからず(笑)どうぞよろしくお願いします。

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